ギターを弾いたこともない、音楽すらたいしてわからない。けれどギターは弾きたい。だいたい最初はそんなものです。誰もがすぐに弾けるわけではないのがギターであり、誰しもが知っているわけでもないのが音楽なのです。
普段耳にする音楽というジャンルは聞く人それぞれの感性で『これは良い』と思ったものしか聞きません。演歌が嫌いなのに無理して聞く人はいないでしょう。その感性はどこから来るものなのかはわかりませんが、得てして好みの音の流れというものがあって、そう言ったものを理論的にまとめたものが『音楽理論』といいます。
音楽理論を極めるのは非常に難しく、それこそまた学生時代の試験前の猛勉強のように詰め込むことがありすぎてそれだけでもう息が上がってしまいます。
しかし、ほとんどの人がドレミは知っているでしょう?音楽の授業で居眠りばかりしていなければ、少しぐらいは音符とは何か、リズムとはどんなものかぐらいは説明できなくても知っていると思います。
ギターは楽器ですから少なからず音楽の知識はないといけません。しかし、完全にわかっている必要はないのです。車を運転するのにエンジンの内部構造まで知っている必要はないという感じでしょうか。少なからず知っておいた方が良いに決まってますが、アクセルを踏めば進み、ブレーキを踏んだら止まる。これぐらいわかっていれば良いのです。
ギターの場合、弦を押さえて弦を弾けば鳴る。それに加えて自分の方に近づいて押さえれば音が高くなる。これを最初に理解しておけばそれでOKなのです。しかし、それは車も同じでちゃんと走る車があっての話。ギターもちゃんと鳴る状態であればそれでよいと言うことなのですが、車の場合はスタンドに行けば燃料も入れてくれるし、簡単な整備はしてくれるでしょう。しかしギターはそうはいきません。
たいていは、自分がギターを弾ける準備をしなくてはいけないのです。準備としては、
- ギターを用意する
- 弦を用意する
- 弦を張る
- 弦をチューニング(調律)する
これがギターが弾ける前段階の準備となります。すでに弦が張られていている場合は、弾く前に必ずチューニングをしなくてはなりません。音を合わせておくのは必須事項なのです。
キーボード等は電源を入れたらすでに調律された音が鳴ります。しかしギターはチューニングをして正しい音が鳴るように準備しなくてはならないのです。そうしないとせっかく何かしらの演奏をする時にも、正しい押さえ方をしているのにめちゃくちゃな音が鳴ってしまいます。