チューニングは、ギターを始める上で一番重要な下準備です。これがおかしいと全てが狂うため、きちんとチューニングできるようにしておきましょう。チューナーもありますが自分の耳を鍛える上でもなるべくチューナーを使わずともチューニングができるようになれるように。

チューニングを行う際、もしくはそれまでのまとめ

  • 弦を巻く時はペグに2回転以上巻きつけられるぐらいの余裕を残して巻き始める(弦にテンションがかかった状態で作業しない)
  • 弦を巻く方向は一定にする。
  • 弦は1set(1~6弦のセット)で購入する。
    • どんな弦を購入して良いのかわからない場合は、自分が使用しているギターの種類を店員に話してライトゲージあたりを1set購入してみる。管理人が普段使用しているのは Martin Acoustic Guitar Strings のライトゲージかエクストラライトゲージ。500~800円ぐらいで1set購入できるのではないだろうか。
  • 弦の交換時期は人それぞれ好きにしたら良いが一般的によく(頻繁に)弾く人なら1~2週間に一回、たまに弾く人で1ヶ月に1回程度で交換したい。弦が錆付かないように、ギターを演奏した後はよく弦とフレットを拭く。防錆剤(フィンガーイーズ等)で弦を拭くと滑りもよくなり弾きやすくなるかも。
    • これら交換時期は、いわゆる音がよくなくなる時期に等しいと思う。音にこだわりがある人はできるだけ頻繁に交換した方が良いだろう。
  • チューニングを行うまでは弦にテンションをかけ過ぎないようにしておく。チューニングはテンションのかかりきっていない状態から始めるのが良い。
  • 弦の終端の処理はチューニングが完了してから行うほうが良い。
  • なるべく弦を巻きながら音を合わせる。緩めながら合わせないようにする。
  • 6弦から1弦までチューニングが一通り終わったら、もう何度かチューニングをしておく。

チューニング

ギターには基本的なチューニング方法があり、ここではそのチューニング方法を使ってチューニングします。スタンダードチューニング(レギュラーチューニング)といいます。

結果的には以下に書いてある方法でなくても、キーボードなどでどれか一本の弦でも合わせればそれを基準に他の弦も合わせることができます。

合わせるべき開放弦の音

6 5 4 3 2 1

まず、上記の表を見て下さい。上の段が弦で下の段が合わせるべき音。

そして、さらにこの画像を見て下さい。同じ音が鳴る場所がいくつかあるはずです。全く同じ音が鳴るポジションあるいはオクターブ違う音が鳴るポジションなど、ギターにはそういうポジションがいくつかあります。
開放弦を決まったルールに従ってチューニングをすることがまずはじめの一歩です。

このように、同じ音(あるいはオクターブ違いの同音)が鳴るという特性を利用してチューニングを行います。しかし、それには基本となる音の『A1をまず合わせなければいけません。
これは別にA(ラ)でなくても、キーボードなどの完全に調律された音を利用して対応している弦の音を合わせていけば良いわけです。合わせる音は、上図を参照の事。

なぜに「A」の音から合わせるのかというと…正直わかりませんが、音叉(ギター用の)で合わせる場合はAの440hzが基準であるからでしょう。自信はないですが…。

チューナーを利用する

では、ここから実際にチューニングの方法を書いていきます。

世の中には便利なものがあってチューナーと呼ばれるそれはメーターとランプなどでギターのチューニングを行う事ができます。
スマホのアプリでもあるので特別購入しないといけないこともないのですが、正しく合わせられて使いやすい手頃なものを用意すると色々はかどります。
スマホではGuitarTunaを使ってます。

実際のところ、楽器屋などで安いクリップ型のチューナーなら1000円以内であると思います。クリップ型でも正しくチューニングできるなら何でも良いですし、もしクロマチックチューナー2ではなくピッチパイプのように各弦の音が一定の感覚で鳴りそれに合わせられるのであれば、オンラインでもいくつか候補があります。

例えば以下のようなオンラインチューナー

実はYoutubeでもチューニングはできるわけです。もちろん音を聞いて合わせるのでメーターでどれぐらい低いとか高いとかの目安はなく全て自分の感覚となりますが、案外便利に使えるのでひとまず掲載しておきます。

2021/10/13追記
Googleの検索にて「google tuner」と検索すれば、マイクがある環境ならチューニングが行なえます。Googleのチューナーでチューニングした後、ギターチューナーのアプリ等で確認しましたが特に問題なく使える事を確認もしました。
ギターを弾き語れ!をhtmlで書いている頃、PCにはマイクがあるし何とかできないかなと思っていたものでしたが既に「できてました」。

チューナーは簡単であって確かではあるのですが、自分の耳を鍛えるという意味でもぜひこれからやる方法でトライしてみて下さい。

一般的な方法としては以下の通り。

合わせるべき音。

ドレミ
6 E
5 A
4 D
3 G
2 B
1 E
あわせ方 結果
5弦の開放弦をAに合わせる 5弦が合う
5弦5Fを押さえながら4弦の開放弦を合わせる((押さえた弦と合わせる弦を順番(押弦→開放の順番)に弾く。この時、押さえた弦は離さない。他の弦も同じ)) 4弦の開放が合う
4弦5Fを押さえながら3弦の開放弦を合わせる 3弦の開放が合う
3弦4Fを押さえながら2弦の開放弦を合わせる 2弦の開放が合う
2弦5Fを押さえながら1弦の開放弦を合わせる 1弦の開放が合う
1弦の開放と6弦の開放をオクターブ違いの音で合わせる 6弦が合う
一応6弦の5Fを押さえながら5弦の開放を合わせてみる 6弦5Fを押すことでAの音になり、5弦の開放が合う
1弦と6弦を同時に鳴らして同じ音か確かめる 同じであれば完了

5弦スタートで書いてありますが、キーボードなどでEの音を出して6弦から合わせても同じことです。上のギターの指板と音の配置の画像を見てなぜこういう手順でチューニングができるかの意味を理解しておく必要があります。

画像[FIX]の5弦5fを押さえた時の音はDになっていることがわかるかと思います。そして4弦の開放弦の音も同じくDであるのがわかるはずです。つまり同じ音が鳴る所を順番に鳴らして合わせているということなのです。
5弦は音叉で合わせたと仮定していますが、前述のようにキーボードで6弦の開放のEを合わせて6弦の5fを押さえればAになりますから、5弦の開放がAで合わせられるということです。

予めギターのチューニングがどのような音で合わせられているかを理解して、全音と半音、音階の仕組み、そしてギターの音の配置がどのようになっているかがわかればこのようにしている理由もわかるはずです。

それらがわかっていても最初はなかなか自分の耳だけで正しくチューニングすることは難しいと思います。そのあたりについて続けて書いていこうかと思います。

よくわからない時は音のうねりで

チューニングの方法として、音のうねりを感じると良いかも知れません。オクターブが違えど同音が鳴れば基本的にひとつの音に聞こえるわけですが、音が違う場合それはうねりになります。ウァンウァンと鳴るようならまだ音は合っていないという事です3

古い弦では余計なうねりが発生します。チューナーで合わせるにしても一瞬音が合った後にメーターがブレるのが見て取れるでしょう。なるべく弦を交換しましょうというのは正しくチューニングできる、あるいはしやすいようにと言う意味でもあります。

音叉を使うのであれば机の角等にカーンと当てて、その取っ手の丸い部分をギターのボディもしくはブリッジに当てるか、ギターに傷が付くのが嫌な場合は、その丸い部分を歯でくわえると言う方法もあります。

音叉を鳴らしてくわえると歯を伝って伝導音が聞こえます。その音が鳴っている間に5弦の開放弦を鳴らすわけです。チューニングが合えばウワァンウワァンと言うのがツーという感じに、うねりが無くなります。
基本的には音で合わすよりはうねりで音の違いを感じるのが手っ取り早いようには思います。ただしここで時折、チューニングしている弦を指で押してテンションを見計らいながら行わないとペグを巻きすぎて弦を切ってしまうこともあったりも。

常に弦の張り具合は確認して、できるならうねりではなく音の高低で感じ取り低い音から正しい音に合わせるようにして下さい。
巻きすぎて音が行き過ぎてしまった場合は、緩めながら合わせるのではなく、もう少し元に戻って締めながら合わせるようにした方が良いです。
他の弦も締めながら音を合わせていくので、チューニングし始めた時よりも全体的に弦で引っ張られ張力がかかっていきます。緩めながら合わせると弦のテンションの影響で他の弦を合わせた時に前の弦の音が余計に狂ってしまっているということもあります。

もちろん何度か繰り返してチューニングをしていくので、1度で完璧にはなかなかなりませんが、そもそもが完璧に合わせるのはかなり難しいわけです。
モーターを内蔵して、ゆるい状態で張られた弦をジャラーンと鳴らすと全ての弦を自動でチューニングしてしまうギターもありましたが、そのような機構がないとなかなか1度で完璧には合わせられません。

耳を同時に鍛える

チューニングは、音を合わせるという行為だけではなく、あなたの音感を鍛える方法でもあります。絶対音感を持っているのなら別ですが、こう言った方法で自分の耳を鍛えるのはちょうど良い方法です。

初めてチューニングをする時はもしかするとチューナーで合わせた方がいいのかもしれません。弦を切ってしまう可能性もあるので、そのあたりは自分の技量に合わせて行って下さい。
しかしチューナーで調律することが正確な方法とはいえ、チューナーの設定が間違っていれば合う音も異なるという事を絶対に忘れないように

基本的には440hzのAで合わせますが、441hzであったり、442hzであったりと色々な周波数で合わせることもあります。だいたい他の人と一緒に演奏する時にその人らに合わせるものなので、事前に打ち合わせしておく必要があります。自分一人で練習する場合は440hzのAでいいと思います。

音が合わないからと巻き過ぎない

音はド~シまでいくと音自体は高くはなりますが、またドに戻ってループします。つまり正しい音から1オクターブ低い音でチューニングしてしまうことがあって、弦のテンションを調べたらすぐに緩いなとわかりますが初心者の内はどの状態がちょうど良いのかわからなかったりもするので、チューニングできる人に最初は1度やってもらって、どれぐらいの弦の張り具合か等その状態を覚えておくようにすると良いと思います。

更に、弦は緩めてチューニングせずにできるだけ張りながら音を合わせるべきです。普通は1度で完了せず、2回3回と元に戻ってチューニングをし直し、なるべく完璧に近い状態にしていきます。最初に合わせた音は他の弦に力がかかると緩まってしまい音が外れてしまう事があるからです。

チューニングは意外に難しいと思います。ましてや初めてチューニングをする場合はペグを締めすぎて弦を切ってしまうこともあるでしょう。慎重に弦のテンションの確認をしつつ行って下さい

他のチューニングの方法

ピッチパイプと呼ばれる道具は、筒状の棒が6本、3つづつ片側に並んでおり、それにはそれぞれレギュラーチューニングの音(EADGBE)が出るようになっています。吹きながらその音に対応する開放弦を鳴らしてチューニングしていきます。

チューナーが安く購入できるようになったのでピッチパイプを使う人は少なくなったと思いますが、何かの音に合わせられるようになると「ちょっとAの音、くれない?」と他の人に鳴らしてもらってそれを基準に合わせられるようになるので案外便利です。

少し慣れてきてハーモニックスで音が鳴らせるようになると、これまでに説明した5弦5フレットを押さえながら4弦の開放を合わせるのではなく、ハーモニックスの音と開放弦を合わせることでチューニングすることもできます。

5弦のAが合っているとして、

  • 6弦5フレットをハーモニックスし、5弦7フレットもハーモニックスしてうねりで6弦を合わせます
  • 5弦5フレットをハーモニックスし、4弦7フレットもハーモニックスしてうねりで4弦を合わせます
  • 4弦7フレットをハーモニックスし、3弦7フレットもハーモニックスしてうねりで3弦を合わせます
  • 6弦7フレットをハーモニックスし、2弦の開放弦を鳴らして2弦を合わせます
  • 5弦7フレットをハーモニックスし、1弦の開放弦を鳴らして1弦を合わせます
  • 6弦と1弦を同時に鳴らして(オクターブ違いの)同じ音か確かめます

やはりこの方法でも何度か繰り返してチューニングを完成させます。また、12f以降はそれまでと音の配置が同じになるので、6弦の開放と12fのハーモニックスでオクターブ違いで確認もできます。

チューニング自体は毎回弾く前にするわけですがチューナーを使えば目に頼ってしまい、その音を耳で確認せずにチューニングを完了してしまいます。そのためになかなか上達しないのがチューニングなのです。

まず任意の1本をチューナーで合わせて他の弦は自分の耳で合わせてみるようにして、最終確認をチューナーで行うというのもひとつの手かと思います。

注意点

基準の音を間違ってチューニングすると、間違った基準からチューニングが完成してしまいます。基準の音が違うだけでチューニング自体はできているので微妙なキー違いのチューニングになります。
これは440hzで合わせたチューニングと442hzで合わせたものの違いのようになるだけのことです。

あまりにも基準からかけ離れてしまうと問題もありますが基準が違うチューニングはできているので演奏自体は可能です。しかし他の人や何かしらの音源と一緒に弾く場合は問題があります。また自分が微妙に間違った音を覚えてしまってカラオケなんかで上手く歌えなくなってしまう原因になるかも知れません。
なるべく正しい基準で正しくチューニングするのが耳を鍛える良い方法となるのです。

耳の良い人はその基準すら正解に近い音で、チューナーも何もなしでチューニングを完成させてしまいます。
ジャーンと鳴らして、すぐに修正に入りものの1分もかからずしてチューニングができる人が世の中にはいます。慣れてしまえばできるようになるのでしょうがこの域にまで達することができる人はかなり少数でしょう。