ここでは、コードからコードへコードチェンジをする際にどこに気をつけているかを書いておく事にします。何かのきっかけになれば。
Fコードフォーム・Bコードフォームと言う名称で書かれている時はFの形、Bの形と思って下さい。フレットの位置が違うだけで押さえ方はFやBと同じです。

コードチェンジを練習する際は、かならず逆からもできるようになっておくこと。そうやって繰り返し練習している間にいつの間にかできるようになっている。

C→E7

まずCの状態から、人差し指をひとつ上に上げ3弦1フレットを押さえると同時に中指を上げ5弦2フレットを押さえます。弦を押さえた瞬間薬指を離す。押さえると同時か先に薬指を離すイメージ。


C→Am

CからAmへのコードチェンジは非常に簡単です。Cを押さえている状態で薬指を中指の下へ持って行けばよいだけです。他の押さえている指は動かす必要がないためコードチェンジはまずこの形から覚えると良いかと思います。


C→G

このコードチェンジもまずイメージをしてみる必要があります。まず中指・薬指をひとつ上の弦を押さえられるように同時に動かします。中指・薬指の移動が完了したら人差し指を離し小指で1弦3フレットを押さえに行きます。
これはEm→Gで感覚をつかんでいれば簡単ですが、まだそこまでと言う場合は、まずC→G7の練習をしてみるのも良いと思います。

このように押さえるのはG→G7での1弦1フレットと同3フレットの練習をしていれば感覚をつかめるかと思います。
また簡単にG→G7に変えられるためでもあり、C→G7が比較的簡単に、かつEm→G7などでも比較的簡単にコードチェンジができるようにこの形になっています。

人差し指・中指・薬指でGを作ったりすることもありますが、この場合の余った小指は使いみちがあまりなく、なるべく中指・薬指・小指でGを押さえて人差し指をフリーにしておく方が何かと使えます。


Am→Em

C→Amに比べると若干難しい。なぜなら一瞬とは言え押さえている指を離す必要があるからです。しかし考え方はとても単純でAmを押さえている状態から考えてみると、まず中指と薬指をひとつ上に移動させるイメージを持ちます。
弦を中指・薬指が離れ、上の弦を押さえると同時に人差し指を離すイメージ。慣れてくると先に人差し指を離しているようにも思う。

Am→Emなのでやや難しげに思うけれども、Am→Eであれば、同じコードフォームでそれぞれの指が上の弦を押さえるだけ。特にAm→E7やE7→Amはよく出てくるコード進行なので練習を重ねて下さい。


Em→G

Emから考えるとGへの移動は薬指をまず6弦3フレットへ移動させる事から始まります。6弦3フレットへの移動が完了すれば小指で1弦3フレットを押さえればよいわけです。
3フレットは薬指で押さえているわけだから小指は薬指の下へ持って行く。最初は1弦を見つけるのが難しいかもしれませんがこれは練習しかありません。

C→Gでも書いたように、小指で1弦3フレットを押さえるのはG→G7へのコードチェンジが楽になるからです。G7からであれば小指を離して人差し指で1弦1フレットを押さえるだけです。


D→G

これはここまでで言うと一番難しいかもしれません。Dの様に下3弦だけでコードを作っているとGの様なコードへのコードチェンジは新たに形を作らねばならないので難しい。この場合は小指を1弦3フレットに押さえに行き、中指・薬指でCを作る感覚でさらにCよりひとつ上の弦を狙います。

どのコードからでもGを押さえに行くためには6弦3フレットのソをターゲットにしないといけないと思います。6弦3フレットが定まれば中指は5弦2フレットをすぐ探せますし、1弦3フレットは薬指の真下なので、1弦を小指が探せるかにかかっています。


C7→F

Fを押さえるためには、まずFを分解して考えます。Fは1フレットバレーのコードEであると言うのを前もって知っているのが重要。

まず、バレーから作ります。もちろん慣れてくれば全部の指は同時ですが、まずは人差し指をキメます。
人差し指で6弦と1弦を押さえる事を意識しつつ(3~5弦は意識しなくても良い)、親指でしっかりネックを押さえバレーだけで音がビビらず鳴るように練習しておきます。
バレーを作れたら中指で3弦2フレットをみつけ、薬指・小指でEmを作る感じで。できればこのEの部分は同時に押さえられるように。

Fは多くの楽曲で必要となり、またF以降のG、A、Bあたりまで(Fコードフォームでのバレーコード)は同じ押さえ方でバレーの位置を変えるだけで鳴らせるのでその基本となるFは必ず練習しておくと良いと思います。

C7はCに小指でシbを足すだけだからそんなに難しくはありませんが、そこからFに持っていくためには必ず前述のバレーができている必要があります。

FとFmaj7そしてDm7の関係図

上図の一番右側ようにバレーなしで考えると人差し指はDm7の時の少バレーのイメージで、それと同時に小指を一つ上に上げ、そして中指を同時に1つ下げると言う感じになります。
バレーで既に難しいのに、同時に中指と小指を動かすというのは難しいと思いますが、人差し指・中指はDm7のイメージをしていると小指だけ上げれば良いと思えてきたりもします。

慣れてくると、バレーよりも先にEの形を人差し指・中指・薬指で作ってからバレーを押さえようとするような感じもあります。


E→A

これは非常に重要なコードチェンジとなるので必ず押さえられるようにして下さい。

Aの押さえ方は色々とありますが、まず小指で2弦2フレット(ド#)を押さえに行く。続けて薬指、中指へと3弦同フレット、4弦同フレットを押さえます。Aと言うコードはその後に続くB、C、D、EあたりまでのBコードフォームの基礎となるコードのため重要です。

またバレーコードとAで作る場合(Bコードフォーム)小指は上記と同様に、3弦と4弦だけは薬指で小バレー((複数の弦を一つの指で同時に押さえる方法))で押さえられるようになるとよりベター。理由としてはフリーな指を作れる方が何かと役に立つことがあるからです。


F→Bb

Bbは、Fのバレーはそのままに人差し指以外の中指、薬指、小指でAを作ります。Aは上記E→Aで説明してあるように、薬指と小指で作れるようになると指を開くのが苦手な人も押さえやすくなるかもしれません。指が開く人は薬指と小指でコードAを作り、さらに小指を1フレット右にずらすSus4まで押さえられるようになるのが望ましい。


F→Fm

Fmは1フレットバレーのEmなので、Fからは中指を離すだけで良い。しかし、中指を離した瞬間バレーをしている人差し指の力が抜けるとか、あるいは中指だけを離すのが難しいと言う場合があります。そんな時は、中指でバレーしている人差し指をサポートしたりします。バレーの補助と考えても良いと思います。


Em→B7

Bbについて~案外難しいB7でも別解説として触れていますが、B7はバレーをしないコードでも難しい部類のコードになります。B7のイメージはEmと言うよりはEの変形に小指を付け加えるというのに近いのです。

E(Em)を押さえている中指を軸にして、残りの指(イメージでは薬・小指)を外に向けて回転させる。すると、人差し指は自然に上に行き、薬指、小指は下に向かいます。この回転量は人差し指で弦1つ分ぐらい。Eで言えば3弦1フレットのソ#を押さえているのを4弦1フレットのレ#(ミb)にするといった感じぐらいです。

ここでは回転と書いてありますが、単に一つ上の弦を押さえているだけに過ぎません。あわせてEm(E)で押さえていた薬指を一つ下の弦に下ろし、人差し指を上げ、薬指を下ろすと言うのと、中指は軸になっているという点でイメージとしては回転と言う言葉を使用しているわけです。ここが決まれば、後は小指で1弦2フレットを押さえれば良いだけとなります。

人差し指以外が2フレットに集まるので、意識としては小指は1弦を意識しているだけでOK


A→C#m

A→C#mと言うコード進行などが出てきた時、どのようにイメージするだろうか?ギターを始めたばかりの人であればローコードの開放弦を含む2〜4弦2フレットのAをつい押さえにいってしまうのではないかと思います。

A→C#mだけであれば別にそれでも構いませんし、コードチェンジが速くできるのであればどこでどう押さえても良いわけですが、だいたいA→C#mと言うようなコードが出てくる曲はDやE、もしくはG#mなどが登場することも多いのです。

C#mの後にどんなコードが続くかで変わってくる場合が多いわけですが、ほとんどの場合はC#mにすぐに移行できる5フレットバレーのFコードフォームであるAの方で押さえ、4フレットバレーのAm((Bコードフォームでのマイナー型))のC#mにコードチェンジした方が速いと思います。

問題はバレーであり、握力がどれだけ続くかと言う点でもあります。A→C#m→Dであれば、4フレットバレーのAmから5フレットバレーのBコードフォームとコードチェンジすると良いと思う。コードチェンジに余裕がある場合はC#mだけバレーしても良いですね。このあたりは色々と試してみて自分にあうパターンを探してみて下さい。