CacheOS Gnomeを入れてみました。Gnomeにしたのは前回のEndeavourOSとManjaroとの比較にと言う感じです。
インストールは公式サイトのリンクからCachyOS - Browse Files at SourceForge.netに飛んで、左上にある緑のDownloadから行います。
要求スペックとしてはやや重めの3GBのメモリ、30GBのHDDの空き、1Ghz以上のCPU、HDグラフィックスとそれらが表示できるモニター、そしてインターネット環境です。
GarudaLinuxもそうですが要求スペックからだけではそのOSの実際の重さやその他操作感はなかなかつかめないので、最低でもそれぐらい必要とだけ理解してもらえれば良いかと思います。
あとは何かしらでISOをUSBメモリに書き込んで、USBから起動してインストールはいつもの通りですが、CachyOSはEndeavourOSと同様にインストーラーが初めから日本語化されており、オンラインとオフラインのインストールモードがあります。
オフラインではKDEが、オンラインではその他のデスクトップ環境がインストールできます。ファイルシステムもxfs、ext4、btrfs、f2fs、zfs等から選択できます。zfsだけ、別途何かしら追加でファイルをインストールする必要がありそうですが、他はいつものアレです。何かしらをインストールするためにzfsの場合はオンラインでインストールする必要があります。今回は、特に何も考えずそのままxfsでインストールしてみました。
だいたいいつもの様子のままですが、プリインストールされるソフトウェアは少なめです。Btop++と言う端末で見るタスクマネージャーのようなものがあるので見てみると、起動時1GB、何もせず数分置いておくと1GBを切るメモリ使用量なので軽めではなかろうかと思います。ただし色々カスタマイズしてCachyBrowserのみを動作さてBtopで確認してみると2GBぐらいのメモリ消費量になっていたのでLinuxで言うと決して軽量級というわけではありません。ただし、色々とチューンしてあるためか操作感はサクサク動作しているように思います。
EndeavourOSではBraveを起動させている状態で1.4GBぐらいだったので同じぐらいか若干軽いのではなかろうかと思います。
EndeavourOSでは、画面下にパネルが出ていましたが、CacheOSではそれらはなく左横にパネルが付いてました。表示自体は既に日本語化されていてPop!_OSのように、トップバーにタイリングするための設定などがあります。これはEndeavourOS、Manjaroにはありませんでした。
設定
マウスとタッチパッドでナチュラルスクロールがOFFになっていたのでONに。
Tweaks
フォントでFira Sans Regularが選択されていてこれがいまいちなので変更します。最初からNoto Sansは入っているのでそれらで設定。源ノ角ゴシックも入っています。
ただし、システムのフォントの設定があれなので、fontconfigで別途設定します。
スケールを1 から 0.8へ。
拡張機能
Manjaroでは正確に機能しなくてEndeavourOSでは拡張機能は何も入っていなかったので各自で入れる必要があったシステムアイコンはCachyOSでは最初から機能しており、前述したパネル位置やPop!_OSのタイリングマネージャ等も入っています。
Dash to Dock
拡張機能の設定から、
「位置とサイズ」タブ > ドックを表示するモニター > 表示位置 > 下
- 同 > ドックサイズの上限下 - パネルモード > チェックオフ
「ランチャー」タブ > [アプリケーションを表示する]アイコンの表示 > ドックの先頭のチェックOFF
これでEndeavourOSと表示は同じドックになるかと思います。
Pop Shell
これがPop!_OSのように、トップバーにタイリングするための設定があると書いた本体です。
Pamac及びOctopi、ソフトウェアの追加と削除
Pamacはデフォルトで入っていますがFlatpak、Snapは利用できません。Octopiも入っているため何かしらがいずれかのパッケージマネージャーで起こっても対処できそうです。
EndeavourOSでは、これらを入れて更にChaotic-AURと言うGarudaLinuxの開発者がメンテナーのリポジトリを追加することでpamacなどが便利に使えますと解説しましたが、CachyOSではCachyosリポジトリが入っていて同様のことがデフォルトでできそうです。ただし何でもかんでもあるわけではないというのを追加しておきます。
色々見てみると、Chaotic-AURの方が何かと便利に思えますのでEndeavourOSにChaotic-AURの組み合わせの方が良さそうに思います。
Cachyosのリポジトリはwikiにも記載があります。以下のリンクがそれですが、これはGnomeのバージョンでは既に導入されているのでこうすればインストールとアンインストールができますよと言う手順として。
Adding CachyOS repo for optimized packages | CachyOS - Wiki
CachyOS Hello
Manjaro Hello、EndeavourOSではWelcomeと言う起動時に表示される例のやつですが、CachyOSではボタンが2つあって、「App/Tweak」と「Install App」があります。いつものやつは後者のinstall Appです。
App/Tweak
以下のInstallAppの他に、Flatpakもここで設定できそうです。またアクティビティ画面からアプリケーションを開き、SystemToolの中にあるCachyOsパッケージインストーラーがこれに当たります。
App/Tweakを押すと、ChachyOS Package Installerと言うウィンドウが開きます。下記のInstallApp以上のソフトウェアがここからインストールできます。おそらくリポジトリに入っているものたちではないかと想像してます。
Input Methodの項を開くとfcitx5-input-supportと言うのがいくつも表示されていると思います。この中で上から4番目、一応右クリックからMoreInfoで確認が必要ですが、右端にfctix5-mozcとあるのが日本語のものです。
Install App
ここではadvancedボタンをチェックせずともブラウザにBraveがあったりします。advancedボタンを押すと、Text Editorの中にVisual Staudio Codeが追加されたり、SystemTool、VirtualComputingなどが追加されます。
SystemToolでは、ISOを作るためのbalena Etcherやパーティション等を操作するGpartedなどが入っています。
Cachy Browser
LibreWolfと言うブラウザをフォークしていくつかのセキュリティを追加し、さらに安全なフラグとパフォーマンスを向上させてコンパイルされたものです。で、LibreWolfはFirefoxからフォークされています。
LibreWolfはトラッキングやフィンガープリントの技術に対する保護を強化するように設計されており、またいくつかのセキュリティの改善も含まれています。これは独自のプライバシーとセキュリティを重視した設定とパッチによって実現されています。LibreWolfはまた、すべての遠隔測定、データ収集、煩わしさを取り除き、DRMのような反自由の機能を無効にすることを目的としています。
CachyBrowserには、最初からCanvasBlocker(画像を利用した新しいトラッキング技術をブロックするアドオン)、uBlock Origin、DarkReaderが入っています。
設定の「言語(language)」に日本語を追加すれば自動で表示も日本語になります。特にダウンロード等はなかったと思います。あわせて同じ箇所にある「ウェブページの表示に使用する言語の優先順位」も「言語設定」から日本語(ja)にします。
好みで「ズーム」も80%ぐらいにすると古いノートPC等で解像度が低いモニターでも比較的広く表示することができます。
Gnome Shell Extensions
元がFirefoxなので、Gnome shell extensionsのアドオンも入れられますが、CachyBrowserでは、ネイティブなアプリケーションじゃないと怒られます。
別途Brave等のブラウザを入れておくと拡張機能はインストールできますが今度は「ネイティブホストコネクタ」がないと言われるのでドキュメントとあるリンクを辿って、設定します。
Projects/GnomeShellIntegration/Installation - GNOME Wiki! こちらの、ArchLinuxの所を参考にターミナルからコマンドを打ち込みますが、基本的にはコピペでできます。
$ git clone https://aur.archlinux.org/gnome-browser-connector.git
$ cd gnome-browser-connector
$ makepkg -si
1行ずつ(先頭の$は不要)、コピーしてターミナルでCtrl + Shift + V
で貼り付けます。パッケージのダウンロード等が終わると、パスワードを問われますので入れて、次にインストールを行うかと問われるのでenterで進めると勝手に入ります。
これらでコネクタが入ると、ブラウザバックで機能拡張のページに戻りF5等でリロードすれば利用できるようになります。
アイコンを変えてみる
前記事のEndeavourOS Gnomeで説明する手抜き設定とManjaro Gnomeとの違い
にも書きましたが、CachyOSもEndeavourOSと変わらずアイコンがイケてなかったので同じようにCandy iconsに変えました。 リンク記事でも書きましたがocs-urlを入れておくとブラウザ上からインストールできるようになるので便利ですが、前準備が必要になります。
操作している間で気になった所
ファイルの色を既存の方法からでは変更できなかった
例えば、何かしらのテーマを入れて、Tweaksから設定してもファイル(旧Nautilus)の色が変更できないという点があります。他の部分は変更可能ですが、ここだけがどうしても既存の設定方法では変更できませんでした。
おそらく何かしらいじるとできそうです。
デフォルトのフォントが明朝体で色々と読みにくい
これの解決方法としては、ホームディレクトリの下にある隠しフォルダの.config
にfontconfig
ディレクトリを作って、その中にfonts.conf
を作り、全体的にフォントを書き換えることで対応できます。全体的にと言うと語弊がありますが、そのユーザーでCachyOSを利用する際に表示部分全体をという事で、違うユーザーでも同じようにデフォルトのフォント自体を変更する場合は、/etc/fonts/local.conf
で全体的に変更する必要があります。
利用者が自分だけである場合は.config
の中に設定していく方が何かと簡単にできるかと思います。
隠しフォルダは「ファイル(旧Nautilus)」の設定からでも可能ですし、「ファイル」を開いてCtrl+H
でも可能です。.config
が見えたら他のホームディレクトリのフォルダ同様に、右クリックでフォルダを作ることができます。
ファイルは、例えばnanoやgedit等で名前をfonts.conf
で保存すればよいだけなので特別難しいことはありません。
まず、フォント設定/サンプル - ArchWikiこちらで日本語のサンプルをコピーします。これはデフォルトのフォントをNoto sans(あるいはserif)に変更するようなサンプルですので、例えば任意のフォントをシステムのデフォルトとして表示したい場合は、
<!-- Default sans-serif font -->
<match target="pattern">
<test qual="any" name="family"><string>sans-serif</string></test>
<!--<test qual="any" name="lang"><string>ja</string></test>-->
<edit name="family" mode="prepend" binding="same"><string>Noto Sans</string> </edit>
</match>
この部分でいうと下から2行目の所にあるNoto Sans
を任意のフォント、例えば、UDEV Gothic
などと変更すれば良い事になります。
コメントに、<!-- Default sans-serif font -->
とあるように、コメントを見て必要な所のNoto Sans(serif)を書き換えていけばよいのですが、何かしら間違いがあると困るので、よく確認しながら進めるという点と、フォント名を間違わないようにするということが大事かと思います。
サンプルの真ん中あたりに<!-- Fallback fonts preference order -->
という箇所がありますが、例えばもし何かしらの拍子に設定したフォントが無くなってしまった、あるいは指定されたフォントがなかった場合などに替えのフォントの設定をする所になります。日本語に訳すと「予備フォントの優先順位」となります。
<!-- Fallback fonts preference order -->
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>Noto Sans</family>
<family>Open Sans</family>
<family>Droid Sans</family>
上記で言うと、sans-serif(ゴシック体)で、フォントの指定をせずにsans-serifとして指定される場合には第一候補としてNoto Sansが選ばれ、Noto Sansがない場合にはOpen Sansでと言う感じの優先順序となっています。
この部分のNoto Sansを書き換えてもよいわけですが、
<!-- Fallback fonts preference order -->
<alias>
<family>sans-serif</family>
<prefer>
<family>UDEV Gothic</family>
<family>Noto Sans</family>
<family>Open Sans</family>
<family>Droid Sans</family>
このように追加する方が何かと安全です。前の部分であれば、
<!-- Default sans-serif font -->
<match target="pattern">
<test qual="any" name="family"><string>sans-serif</string></test>
<!--<test qual="any" name="lang"><string>ja</string></test>-->
<!--<edit name="family" mode="prepend" binding="same"><string>Noto Sans</string> </edit>-->
<edit name="family" mode="prepend" binding="same"><string>UDEV Gothic</string> </edit>
</match>
下から3行目のように元の行をコピーして追加した後、元の行をコメントアウト(<!-- … 略 … -->
)する方が良いかも知れません。この日本語のサンプルはいつでも前述リンクにあるのでコメントアウトする必要はないですが、変更した箇所などを確認するためにもこういう感じの修正方法が良いのではなかろうかと思います。
拡張機能が消えた
と言っても、「拡張機能」自体はありますが内容として最初から入っていたPop Shellとかがなくなりました。Gnome shell extensionsから再度導入したら特に問題はありませんが、何かしらをして消してしまったのかの原因がわからず、その点は気になるところです。システムの動作自体は問題ないのですが、ほぼ素に近いEndeavourOSと比べるとManjaro寄りな気がします。
全体的に
インストールして数日ですが、もう少し使ってみないと何とも言えない所でもありながらこれまでに記事を書いたもので言うとGaruda Linuxに近い気がします。導入して使っているわけではありませんがインストーラーにもあるKDEバージョンはとても良くできていると思います。
個人的にKDEは好みではないのでGnomeを使っていての感想としては、何も入っていないながらも素のArchLinuxに近いEndeavourOSが今の所一番オススメで、次がCachyOS、Garuda Linux、でManjaroになるかと思います。おそらく一番新しいと言うのを加味してもCachyOSのできはかなり良い部類に入るのではなかろうかと思います。今後利用者が増えてもっとコミュニティが盛んになれば更に洗練されていくと思われます。