実はこの記事を書くのは5回目です。

同じのを5回も書いてるとか、もうどうかしてるわけですが、最初は間違って編集途中のを確認もせずに閉じてしまったとか、再起動がかかって保存できなかったとか、後はスリープしてたら復帰に失敗してなくなったが2回など笑

MarkTextで編集してhtmlで書き出して、Bloggerに貼り付けているのですが、せめてhtmlで書き出しておけばよかったと思ったのが2回、保存しとけよと思ったのが2回ありました。この1週間とか何をしてたんだろうと思うぐらいです笑

さて、記事を思い出しながら書いています。
最初は色々と片付けていたらHDDが見つかったんで、ManjaroのGnomeを入れていたのですが、何かしらがおかしいと思い、普通のGnomeはどうなんだろうという事から、Pop!_OSにするかFedoraにするかとかと色々考えていました。そうこうして色々探してたら良いのあるやん、EndeavourOSあるやんと、結局Arch系に落ち着いたわけです。

ちなみにこちらに書いてあるコード等はhtmlが挿入されていますので、どこかに貼り付ける際はプレーンテキストとして貼り付ける必要があるかも知れません。

EndeavourOSのインストールと設定

インストール前

いつもの流れと同じで、ISOをダウンロードしてUSBメモリに書き出して、USBから起動してインストールです。

Latest release & EndeavourOS こちらのページからISOをダウンロードするわけですが、日本の地域からダウンロードはできないので韓国か中国かあるいはGithubからとなります。
まぁGithubのISOをダウンロードしたら良いと思います。1.8GBぐらいでした。速度も大きく変わらないと思います。むしろ速いまであるかも知れません。 ISOまんまで大丈夫ですが、大体の場合はtorrentの方が速いと思います。人気のOSですしシーダーはたくさんいるでしょうから。

USBで起動してデスクトップが表示されるとManjaro HelloみたいなWelcomeというのが起動してきます。ここにあるもので初期設定の多くができてしまうのですが、まずやることとしてはwi-fiを接続する所から始めます。

デスクトップな人はLANケーブルを接続してあると思いますが再確認を。

このWi-fiを繋ぐと言う所、Manjaroであればインストール前に1回、インストール後に再度接続と2回する必要がありますが、EndeavourOSは接続情報を覚えてましたので最初の1回だけで大丈夫かと思います。

インストール中

インストール自体はいつもの流れではあるんですが、EndeavourOSはオフラインとオンラインインストールがあります。オフラインではXfceが、オンラインだと結構な数のデスクトップ環境を選択することができます。Wi-fiに繋いだんでもちろんオンラインインストールを行います。またManjaroのGnomeと比較するためにデスクトップ環境はGnomeで。

デスクトップの複数選択もできます。しかし、ファイルマネージャ、ウィンドウマネージャー等が異なったりして切り替えはできると言っても問題が起こる匂いがプンプンするので、できたらなにか一つを選んでインストールするのが良いかと思います。 

次にディスクのパーティションの設定になるかと思います。

これは利用する方針で色々とあると思います。HDDは新規に丸ごと使うにしても、古いPCの場合はSwap領域を作るべきだろうと思います。十分にメモリが積んであるのであればまた別の話ですが、大体の場合古いノートPCは、4GBとか6~8GBぐらいかと思うのでSwapを選びます。
ハイバネート(休止)をするかどうかでまた変わりますが、基本的にスリープで乗り切ると言う場合は、「Swap(ハイバネートなし)」で。もしSSDにOSを入れるのであれば、またその容量が小さい場合などはSwapファイルで良いかと思います。

ロケーションとか色々な所で既に日本語設定になっているのに気づかれたかも知れません。表示はインストールの時から日本語になっていたり、ロケールや時刻等も既に設定されているような感じでした。これはインストール後も設定されているので後から設定する必要はありません。

インストール後

アプリケーションの最大化・最小化

これらボタンが出てないかと思うので、Superキー(Windowsキー)からアクティビティを開いて、tweぐらいまでキーボードで入れると「Tweaks」が絞られるので開いて、ウィンドウタイトルバーを選択します。右側に最大化・最小化のスライダスイッチがあるのでこれをONにします。

アクティビティの画面では特に検索欄にフォーカスを当てずともそのままで検索欄に入力が入るかと思います。元の英語の名称がわかれば日本語で入れる必要はないのではなかろうかと思います。例えば「ファイル」は元々Nautilusと言う名称だったのでnもしくはnaぐらいまで入れたら絞り込まれると思います。候補が一つならそのままenterを入れれば起動します。 これはGnomeに限らずXfceとかでも同じです。マウスでポチポチでももちろん開きますがキーボードから開く方がわずかに速いと思います。

背景画像の変更

起動時に表示されるWelcomeでEndeavourOSの壁紙をダウンロードしていれることができます。これは、ファイル(旧Nautilus)から「他の場所」を開いて、「EndeavourOS」を開き、
画像は/user/share/endeavouros/backgrounds/に保存されています。

Superキーからアクティビティを開いて、setあたりまで入れると、絞られた候補の中に「設定」があるかと思います。それを開いて、「外観」から画像が追加できますので、「画像を追加」を押して、上記パスの画像を選択します。 これはデスクトップを右クリックして「背景を変更」を選んでも同じことができます

任意のフォルダ内の画像全部をインポートするならCtrl+Aで全部選択してから追加したら「背景」欄に画像が追加されます。追加された画像から任意のものを選べは即座にデスクトップの背景に反映されます。

電源オプション

ノートPCを利用されている方に特にですが、家でアダプターで利用している時は勝手に落ちないように自動サスペンドをバッテリー動作時のみにしたり、電源ボタンの挙動をサスペンド(スリープ)、ハイバネート(休止)、電源オフなどお好みのものを選んで下さい。

電源接続時に「自動サスペンドしない」と設定して「バッテリ動作時」に自動サスペンドが動作するように設定すると、電源を繋いで動作させていてもバッテリが装着されていると電気の消費はアダプタからしているでしょうが、バッテリ駆動と見られてサスペンドしますのでバッテリは充電できたら外しておいて必要な時にバッテリを装着してからアダプタを抜くようにするとスリープも継続できます。

Gnomeの拡張機能でカフェイン(caffeine)というのがあって、これを有効にしておくとサスペンドや自動でスクリーンセーバーになるのを防ぐことができます

マウスとタッチパッド

これも「設定」の中にある項目です。ここで、マウス・タッチパッドの「ナチュラルスクロール」をONにします。スクロールする方向にコンテンツが動きます。スマホやタブレットと同じような感じです。マウスで使用する人はもしかすると、マウスはナチュラルスクロールでない方が良いかもしれません。ここらは好みで。

あわせて、タッチパッドの二本指でスクロールをONにします。これは上下だけでなく左右もスクロールできます。マウスでは、ホイールが傾いて左右に動かせるものもありますが、基本的にはShiftキー+マウスホイールを利用すると便利かと思います。
多くの画像ソフトなどもこれを採用しています。例えば画像を拡大して表示領域からはみ出すと横にスクロールする事ができるようになりますが、横スクロールが必要な時はShiftを押してマウスホイールで横スクロールできると覚えておいて損はないかと思います。 またCtrl+ホイールは多くの場合、拡大縮小です。中には違う機能があたっているものもあるので必ずそうだとは限りませんが多くの場合はそうなのでついでに覚えておいて下さい。

日本語入力

まずは日本語を入力できるようにするためにfcitx5を入れます。

ManjaroのGnomeだと、Manjaro Helloに入っているManjaro Asian Input Supportからfcitxとibusが選べるようになっています。fcitxの場合、ブラウザだったりは問題なくても、Gnomeの「検索」、「ファイル(旧名Nautilus)」での日本語入力等ができませんでした。これはManjaroだからではなくてGnomeだからです。
ibusは問題なく入力ができますが、ibus-anthyはMozc(日本語インプットメソッド)等に比べると誤変換とかが多かったり設定が色々手間だったりします。こういう事からfcitx5を採用するのが一番良いかと思います。入力できなかった所も入力することもできるようになります。

ibus-anthyとibus-mozcは共存可能ですが、fcitx5を入れる場合はこれらは削除する必要があります。

fcitx5

sudo pacman -S fcitx5-mozc fcitx5-im 
内容
fcitx5-mozc 日本語インプットメソッド
fcitx5-im fcitx5、fcitx5-gtk、fcitx5-qt、fcitx5-configtool

fcitx5はフレームワークで、それらに必要なコンポーネントとインプットメソッドが必要になります。fcitx5-imでは、本体とコンポーネントと設定ツールがセットになっています。

これらをインストールした後、いつもの環境変数を書きます。

#environmentを開きます。nanoの部分はgeditでもok
sudo nano /etc/environment

開いたら以下を書き込んで保存します。

GTK_IM_MODULE=fcitx
QT_IM_MODULE=fcitx
XMODIFIERS=@im=fcitx

Gnomeの Wayland は .xprofile は読みませんので、グローバルな設定な場合は上記で、もしグローバルな設定をしてしまうと問題があってユーザー設定にしたい場合は、.pam_environmentをホームディレクトリ直下に作成して、

XMODIFIERS DEFAULT=\@im=fcitx
GTK_IM_MODULE DEFAULT=fcitx
QT_IM_MODULE DEFAULT=fcitx.

と書くようです。

(参考)Setup Fcitx 5 - Fcitx

fcitx5の設定

入力メソッドでは、「キーボード - 英語」「Mozc」と並んで左側ペインに表示されているかと思います。この「キーボード - 英語」は英語配列のキーボードなので@マークとかその他諸々が日本語配列のキーボードとは異なっているため、これを 「キーボード - 日本語」と入れ替えます

右側ペインの一番下あたりに「キーボード - 日本語」があるので、まず選択して左右ペインの真ん中にある矢印で操作し、左側ペインに「キーボード - 日本語」「Mozc」と縦に並ぶようにします。

グローバルオプションは、入力メソッドの切り替えにどのキーを使うかを設定します。一般的には「全角半角」キーが設定されていると思いますが、個人的には「ひらがなカタカナ」キーも追加で設定しています。 左手から入力する時は「ひらがなカタカナ」キーで、右手から入力する時は「全角半角」キーでと振り分けてる感じです。

アドオンでは下の方に「入力メソッド」の所に「Mozc」があるので、この右側端に設定アイコンがあるのでこれを押して「Mozcの設定」を開きます。更に、その中の「設定ツール」を同様に開くと、いつものIMEの設定が出てきます。 ここでは、「ローマ字・かな入力」の設定、またキーバインドなどを設定できます。

Pamac 及び Octopi を入れる

これらはパッケージ管理のソフトになります。ソフト(アプリケーション)はパッケージとしてリポジトリにまとめられていて、これらパッケージ管理ソフトがそれらの内容を表示しますので、そのリストからインストールするものを選んでまとめてインストールすることができます
アンインストールも同様ですし、各ソフトのアップデートもできます。

インストールするアプリの名称等がわかっているのであればターミナルからコマンドラインでPacmanを利用しても良いわけですが、色々便利にGUIで操作できるPamacを入れた方が何かと便利には違いありません。
しかし、ManjaroのようにFlatpak、Snap、AURをサポートしているであろうpamac-allがうちの環境ではインストールできなかったので、別アプローチとしてpamac-aur(もしくはpamac-aur-git)を入れ、またpamacが何かしらあった時の為に、ウチではむしろ主力になっているOctopiを入れます。方法としては、

yay -S pamac-aur

で、pamacがインストールできます。Octopiは、

yay -S octopi

これで入るかと思います。

まぁここまではだいたいよくある話ですが、Chaotic-AURと言うGarudaLinuxの開発者がメンテナーとなっているリポジトリを入れると、yayではなくpacmanでpamac-aurが入れられるようになります。

sudo pacman-key --recv-key FBA220DFC880C036 --keyserver keyserver.ubuntu.com
sudo pacman-key --lsign-key FBA220DFC880C036
sudo pacman -U 'https://cdn-mirror.chaotic.cx/chaotic-aur/chaotic-keyring.pkg.tar.zst' 'https://cdn-mirror.chaotic.cx/chaotic-aur/chaotic-mirrorlist.pkg.tar.zst'

上記をターミナルで入れていき、/etc/pacman.confにリポジトリを追加します。

#/etc/pacman.confを開く。nanoはgeditでもok
sudo nano /etc/pacman.conf

pacman.confが開いたら、

[chaotic-aur]
Include = /etc/pacman.d/chaotic-mirrorlist

と最後に追記します。

chaotic-aurは、octopiもpamac-aurもyay等を利用してインストールしていたものがpacmanで入られるようになるという感じです。
例えば、pamac-aurを導入して、Superキーからアクティビティを開き、pamあたりまで入れて「ソフトウェアの追加と削除(これがPamac)」を開きます。pamacのブラウズ・検索で「octopi」とキーワードを入れて探すと一覧にoctopiが表示され「リポジトリ(chaotic-aur)」と出てくるはずです。

どんなソフトでもあるわけではないと思いますが、例えばブラウザのBraveもbrave-bin「リポジトリ(chaotic-url)」として検索できるはずです。

braveは、本来AURから必要なものをダウンロードした後で自分のPCでプログラムをビルドしてインストールできる状態までしないといけません。もちろん自動でやってくれるわけですが、元々がChrome(Chromium)から派生しているブラウザですからその元となるものもダウンロードしたりでかなりの大きさと、そのビルドにも時間がかかったりするわけです。
しかしbrave-binの説明にもある通り既にバイナリとなって配布されているのでダウンロードサイズはそこそこありながらも、それでも1からダウンロード&ビルドするよりはずっと容量も少なく、またさっくりとインストールできるかと思います。

リポジトリなので、pamacにもoctopiにももちろん起動状態で適用されます。問題とすればアップデートのチェック、またはアップデートに伴うダウンロード量が多少増えるということぐらいでしょうか。

Chaotic-aurが入ると、pacman、pamac、octopiでBauhというのがインストールできるようになります。BauhはAUR、Flatpak、Snap、AppImage等が利用できるパッケージマネージャーです。最悪これらのサービスが必要な時は入れればよいかと思いますが、どうしてもそれらサービスが必要な人のみ利用して下さい。
シンプルなシステムで利用するのが一番良いと思うのであれもこれもと手を出すとあまり良くない気もします。

トップバーにシステムトレイが表示されていない場合

一般的なOSでは、たいていはタスクバー、あるいはGnomeではトップバーにシステムトレイがあって、ここらに常駐しているプログラムや今動作しているプログラムなどのアイコンが表示されたりします。現状では拡張機能も何も入っていないので何も表示されていないと思います。

もしIMEのアイコンがそこに表示されていたら右クリックで設定を開いたり、単語・辞書登録などもできるようになります。

前述したように、Superキー > fci入力 > fcitx5設定を開き > アドオンからMozcを開き > 設定ツール などのような順序を踏まずとも、システムトレイのアイコン右クリックの方が便利ですし楽ですよね? また現在の動作・状態確認もできたりしますから、表示されている方が便利です。

これを表示するためには拡張機能が必要です。Manjaroでは最初から拡張機能がたくさん入っていますが、完璧にシステムトレイを動作させることはできませんでした。一瞬アイコンが表示されてすぐに消えたり、ちゃんと動作しているかなと思ったらログインしなおすと消えていたりと言う感じでした。

そこで、色々検索していると下記に出会いました。Manjaroの方では試していませんが、EndeavourOS Gnomeでは問題なく動作しました。

pamac等で拡張機能を入れるか、webからインストールか

既にpamac、あるいはoctopiが導入されているなら、gnome-shell-extension-appindicatorを検索してみて下さい。

(参考リンク)GitHub - ubuntu/gnome-shell-extension-appindicator: Adds KStatusNotifierItem support to the Shell

Webからインストールする場合は、GNOME SHELL EXTENSIONSにまず行きます。FirefoxでもChrome系どちらでも大丈夫ですが、アクセスしてすぐ画面の上の方にアドオンが入ってない場合は、入れてくれと言う案内が出てると思うので、それぞれのアドオンのダウンロードサイトに行ってアドオンをインストールしておきます。

場合によっては、ブラウザ拡張のアドオンはインストールできても、「コネクタ」が準備できてないとまだ案内が出るかも知れません。その場合は案内のリンク先に飛んで、案内の通りにターミナルからコマンドを入れてコネクタをインストールして下さい。

ここまでができていれば、各Gnomeの拡張機能がブラウザ上からインストール等ができるようになります。各拡張機能の画面右側にあるスライドスイッチをONにするだけです。

で、問題のシステムトレイを表示する拡張機能として、いくつかの候補があるかと思います。前述したpamac等で入れたAppIndicator and KStatusNotiferItem Supportもありますし、Tray Icons:Reloadedなどもあります。

もしWebからインストールしてログアウト・ログインをしてシステムトレイのアイコンが消えるなどがあった場合は、前述したpamac等で入れてみて下さい。ウチでは問題なく動作しています。またWeb上からインストールしても変化がないという場合は、インストールした画面のスライドスイッチの右側に工具のアイコンがあると思うので、そこから設定なども確認してみて下さい。

また、Superキーからアクティビティを開いてexと入力すると「拡張機能」が絞り込まれますからシステムの拡張機能の設定からも操作・確認できます。

Webから入れる場合は、ユーザーレビューを見るとTray Icons:Reloadedの方が何かと良いかも知れません。このあたりはお好みで。

Iconを変えてみる

デフォルトのアイコンがイケてなかったので変えることにしました。

GNOME LOOK.ORG | Full Icon Themes でRatingタグを開くと人気のあるアイコンが並んでいます。昔にGaruda Linuxを使っていた頃に見た、あんな感じのアイコンが良いかなと思っていたらCandy Iconsがいい感じだったんで導入することにしました。

こちらのサイトではocs-urlというのを導入するとWEB上からインストールすることができるようになります。

opendesktop.org | ocs-url に導入方法が書かれています。

# pacman -S qt5-base qt5-svg qt5-declarative qt5-quickcontrols
# pacman -U /path/to/ocs-url*.pkg.tar.xz

このように書かれています。まず1行目で必要なものを入れます。「#」はだいたいコメントのことを表しますが、Linuxなどでは管理者権限、あるいはrootのようなものなので、

sudo pacman -S qt5-base qt5-svg qt5-declarative qt5-quickcontrols

ということになります。

2行目は例えば上記URLのサイトに行くと右側にDOWNLOADボタンがあって、ここを押すといくつかの候補が書かれています。Arch系では、一番下の、ocs-url-3.1.0-1-x86_64.pkg.tar.xzが該当します。

-U はリポジトリに存在しない'ローカル'のパッケージをインストールすると言うことになります。

これは、同サイトのアイキャッチ画像の下にあるFilesタブを見たら各ファイル横に何用かが書いてあるのでよりわかりやすいです。ArchLinux用のをダウンロードします。 Linuxではターミナル上からwebページにアクセスしてファイルをダウンロードするためのコマンド等もあるので慣れてる人はそれらを使ってやれば良いことですが、普通にブラウザでダウンロードすれば良いかと思います。

ダウンロードすると、ホームディレクトリの中にあるダウンロードフォルダにダウンロードしたパッケージのアーカイブが入ります。これはホームディレクトリなので管理者権限は必要ありません。そのため、

pacman -U ~/ダウンロード/ocs-url*.pkg.tar.xz

とすれば良いわけです。EndeavourOSでは、初期状態でホームディレクトリの中のフォルダは日本語化されているので、「ダウンロード」と日本語で入れる必要がありますが、fcitx5をこの時点でまだ導入されていない場合は日本語を入れることができません。

そのため、ダウンロード開いて右クリックからターミナルを開くとか、あるいはダウンロードディレクトリを選択してF2からリネームする所まで持っていってフォルダ名をコピーするなどの方法を試してみて下さい。日本語入力ができるならそのまま「ダウンロード」と入れれば問題ありません。

追記
上記と書きましたが、CachyOSを入れた時に、やはりsudoが必要でしたので以下と修正します。

sudo pacman -U ~/ダウンロード/ocs-url*.pkg.tar.xz

また、ダウンロードしたファイルがocs-url*.pkg.tar.tarであった場合は、xztarに変更も必要です。

ocs-urlが導入できたら、あとは入れたいアイコンのページで「INSTALL」ボタンを押せばダウンロードして保存してくれます。アイコン以外のテーマも同様にオンラインでインストールできます。

大体のアイコン場合、~/.local/share/icons/の中に解凍したフォルダを入れるだけなんですけどね。

次に、Superキーからアクティビティ画面を出して、tweぐらいまで入れると「Tweak」が絞られますので開きます。その中の「外観」を選択すると右側のリストでアイコンが選べるようになるのでそこから選ぶだけです。

もし手動でやった場合に、ここでリスト内にダウンロードしたアイコン名がない場合は入れるフォルダが間違っているかも知れませんので再確認して下さい。解凍し忘れているとか、解凍したけれども解答前のアーカイブを入れてしまっているとか何かしらあるかと思います。

このあたりまでやれば後はまぁだいたいWindowsのPCを使う感覚でLinuxも使えるかと思います。元々の書いていて消えた(消してしまった)記事ではもう少し細かくいろいろな事を書いてましたがひとまず導入的にはこんな感じとなります。

前の記事とあわせて試してみたソフトウェアの事も書いておきます。

動画プレーヤー

今回と言うかここしばらくはLinuxを入れているのは古いノートPCです。そのためデスクトップな人には特に問題で無いことも色々と制限があったりします。

例えばビデオカードがないという点で、動画プレーヤーの候補は結構限られてきます。Gnomeのデフォルトであるビデオ(旧Totem)は、OpenGLの関係で初期化ができず動画を再生することもできませんでした。何かしら方法があるのかも知れませんがVLCを入れれば済むことなので深掘りはしていません。
ちなみにノートPCのCPUは Core i3 M330 です。

見た目的にはMPVが画面も広く使えていい感じなのですが、動作はするもののやはりカクつきがでてしまいます。色々と設定も見てみましたがデフォルトが一番カクつきは少なくいじればいじるほど何かしら問題が出てくる始末でした。

感じ的にはWindowsのMPC-BE等で高画質化した時のような感じでした。これらから同じMPV系の動画プレーヤーは厳しい感じになります。ハードウェアアクセラレータ対応とあるようなものが該当するように思います。VLCも設定ではハードウェアアクセラレータとかも使えるわけですが、デフォルトで何ら問題なく再生できますので特別それらを選択する必要もないかと思うわけです。

Haruna Video playerCelluloidは、MPV系かと思います。Kaffeineは動作しましたが、これはどちらかというと動画そのものだけを再生させるプレーヤーというよりは、それらを管理して再生できるプレーヤーと言う雰囲気だったのでひとまずパスしました。

そんなことから、結局色々と試してみたもののVLCに今のところは落ち着いています。落ち着いてはいるものの、VLCにも若干問題がありまして、おそらくこれはGnome特有というかインターフェイスを最小限にするようなスキンを入れた時の問題で、ウィンドウを最大化した時に(おそらく)トップバーの高さ分だけコントロール部分が下にずれて再生などは問題ないもののコントロールがしにくくなります。

デフォルトのスキンでは問題ありませんが、タイトルバーにウィンドウを閉じたりのボタンがありメニューがあって、下部に各コントロールがあると縦幅が狭くなります。それでなくても広く使いたいわけなので、全画面表示のCtrl+Hをすることになります。しかしそれはやや面倒くさいのが実情です。大きなモニターであればある程度こういうものは何とかできそうなのですが、画面が小さいと困る部分です。このため、なるべく画面を広く使えるMPVが良いと思いつつ、これは前述した通りPCの性能の問題もあり、未だコレというプレーヤーを見つけられずにいます……と思っていた所、編集中にClapperというのを見つけました

Clapper

GNOME の JavaScript ライブラリと GTK4 ツールキットの上に構築されているため、GNOME デスクトップ環境に自然に溶け込みます。メディアバックエンドに GStreamer を、レンダリングに OpenGL を使用しています。
Clapperはデフォルトでハードウェアアクセラレーションを使用します。IntelとAMDのGPUをサポートし、XorgとWaylandの両方で動作します。

まさにGnomeの為の動画プレーヤーと言って問題ないかと。ハードウェアアクセラレーション対応が問題ではなかったのが判明しました。汎用ドライバーのOpenGL問題なんだろうか…。
全画面にすると色々と不要な情報が最初の数秒出るのでアレですが、ウィンドウ(フローティング)モードであればタイトルバーもコントロール部も無いような、完全に動画のみの表示になります。 ファイルを開く(Ctrl+O)から何かしらのメディアファイルを選んだらもちろんそれらを開けるのですがD&Dでは開けませんでした。

Superキーからアクティビティで、setと入れて「設定」を開き、既定のアプリケーションでビデオをClapperに設定して、動画ファイルをダブルクリックすれば再生できるようになります。

何もコントロール部が表示されていなくても、二本指スクロールの上下でボリューム、左右でシークバーを操作できます。ただしシークバーは細かくは操作できません。またシークバーを表示している時にサムネイル等は出ませんからこのあたりの操作性はやや弱いと言えばそうですが、何より画面を広く使えるのがとても良いかと思います。これらはVLCでも全画面にしたら同じことではあるのですが。

Ctrl+UでYoutubeのアドレスも開けます。

前述したChaotic-aurのリポジトリを入れればpamac、octopi等でインストールできます。

EndeavourOS GnomeとManjaro Gnomeを比較して

同じArch系のGnomeですが、Manjaroの方は最初から拡張機能も入っていたりしているせいか動作がEndeavourOSのGnomeに比べて重く感じました。

何も入っていないEndeavourOSの方がキビキビ動くというのは間違いないです。しかし同じぐらいに動作させようとするとキビキビ感は徐々に薄れるだろうと思います。素のArchに近いのがEndeavourOSと言う感じでしょうか。

一方で、素のArchに近いながらWi-Fiは1度の設定で済むという点と、インストールした時点で日本語化されていてIMEを入れるだけと言うお手軽さはEndeavourOSの方が良いかと思います。しかし、Arch系を触ったことがない人が試すのであればManjaroの方が(足りないものもあるかも知れませんが)基本的に全部入っているので良い場合も多いのではなかろうかと。

Ubuntuのようにインストールしたら日本語が既に入力できる所までなっているという点からするとArch系は若干設定が必要になりますが、その設定をするという行為がLinuxの仕組みを知るきっかけにもなるのでむしろEndeavourOSのような導入は比較的簡単でかつArchに近いと言う事からもとても良いのではないかとも思います。

他に試してみたいOSにcachyOSもあります。まだ新しいOSっぽいので、詳細はわかりませんがサイトは格好いいのできっと中身のデザインも良いのではなかろうかと…。