DTMとDAW
オーディオインターフェイスと言うと色々なものがあって、たいていはPCに接続するためのものですが何故そんな物が必要なのかと言うとギターのコードをそのままPCに接続できないからなのです。
何故ギターをPCに接続する必要があるのかは、例えばDTM((DeskTop
Musicの略。PCで音楽ソフトを利用して音楽を作ったりする事))などをするためが主です。ギターはメロディーを鳴らすだけではなくコードも鳴らすためにDTMでキーボードを操作できる人であってもギターの16ビートやカッティング等を入力するのって手間でしか無いのです。
そのため、それならもう最初からギターで入力すればいいじゃんと言う事でこういったインターフェイスがあるわけです。
DTMはシーケンサーと呼ばれる音楽ソフトで音符や音楽記号を入力したりして昔はMIDI音源などを利用していたりしました。シンセサイザーのような使い方もできたので、いわゆる打ち込み音楽と言うものはこういうもので作られています。
DTMによく似た単語としてDAWと言うのもあります。これはDTMにも似てますが、Digital
Audio
Warkstationの事を指していてイメージとしては音楽スタジオをPCを利用して作ってしまおうという感じです。
例えばボーカル、ギターやベースをレコーディングしてミキシング作業をしたり、バッキングとリードを別々にレコーディング、更には重ね合わしたり調整したりとまさに個人スタジオを再現するような感じです。PCで行う場合と専用の機材を利用してと色々と環境はありますが一般的にはPCで行うDTMの延長上にあるようにも思います。
オーディオインターフェイス
ギターで使う場合は、特にこだわりがない限り入力さえできればいいので何でも良いのですが、こだわりが出てくると途端に選択が難しくなります。
- 接続方法で選ぶ
- 入出力端子で選ぶ
- 音質で選ぶ
などが考えられますが、本格的なことを考えず単にPCに接続したい、スマホに接続して録音したいというだけならば、シールドUSBケーブル 3m(型番:DH-SHU30BK、価格:¥2,481(店頭実勢価格))も候補の一つです。シールドの端子とUSBがついているので接続自体は簡単に行なえますが、これではスマホに接続できません。
有名なデバイスでIK Multimedia の iRig2(下の動画)というのがあるのですが、おおよそ5千円前後ぐらいします。もう少し安いものでBEHRINGERのGUITAR LINK UCG102というものもあります。それならもう少し足して普通にギターも接続できる普通のオーディオインターフェイスでも良いような気がしないでもありません。
iRig2では、PCが必要でなくスマホに録音と言うのも可能ですから、PCがなくてもレコーディングや加工・操作ができるのはある意味とても良いと思います。
最初はギターだけ録音できたら良いやと思ったりもするものですが、その内にマイクもコンデンサマイクとかも購入してしまったりついつい音にこだわってしまうのが誰しもがたどる道です。なのでPC向けには、STEINBERGのUR22Cあたりが良いかも知れません。2万円までで買えるように思いますが人気機種なので在庫が切れていることもあるかも知れません。
他にもBEHRINGERのUM2(下の動画)というものがあります。こちらはおおよそ6千円ぐらいですが値段の割にはかなり良いのではないかと思ったりもします。どんなものにも良い所と悪い所があって、高価なものはそれだけ何かしらの機能がついていたりするので高価なわけですが、こちらはムダをそぎ取って良い所だけを残した印象があります。もちろん、耐久性とかそういう部分はわかりませんが。
最悪UM2を壊して買い直したとしても3台までならUR22Cと出費は変わりませんから、その辺りでも比較的良心的ではないかと思ったりもします。
いずれもPCへの入力であればUSBを繋ぐだけで使用することができるのでPCへは特に問題ありません。スマホの場合、特にiPhoneではUSB-Cの端子がないので変換にアダプタが必要になるかと思います。
イヤホンにしても通常の一般的なジャックサイズではなくステレオミニプラグからステレオ標準プラグに変換するアダプタ(細いのを太いのに変換するアダプタ)でないと刺さらなかったりもありますが、500円ぐらいのアダプタなので大きく出費がかさむこともないでしょう。
ギターとマイク
アコギを弾く場合は、例えばエレアコならすでにピエゾであったりマイクであったりがギターに装備されているのでスマホを奏者の前にセッティングして録音するよりはより近くで、あるいは目の前で弾いているような音になったりします。スマホに比べてダイレクトに鳴っている音が録れるために周りの環境音なども入らずに綺麗に聞こえますが、内蔵のピックアップの性能に左右されてしまいます。
例えばMatonに内蔵されているAP5(あるいはAP5
PRO)と言うピックアップはそれ自体がかなり優秀という話を聞きます。マイクとピエゾそれぞれを鳴らすこともミックスすることもできます。豊かな音色からきらびやかな音色までかなり高級感のある音になります。
GibsonのL.R.Baggs製のElement
VTCも高性能と聞きます。J-45とかGibsonのエレアコ全般的にこの手のピックアップが付いているかと思います。Tayler
814ceなどにはエクスプレッションシステム2(ES2)などお高いギターには優秀なピックアップが搭載されています。
もちろんアコギにピックアップがついていないものもあり、後からピックアップを取り付けることもできるわけですが、周囲の環境音がレコーディングに問題ないぐらいの部屋の中や、奏者の周囲の環境音も含めてレコーディングする場合はなるべく無駄な環境音無しにレコーディングするために単一指向性((マイクの正面の音は拾うが後ろは拾いにくい))マイクを利用するのも方法の一つです。
ダイナミックマイク、楽器用 SHURE / SM57
ダイナミックマイクは、コンデンサーマイクと違って別途電源が必要ではないためにマイク入力端子のあるオーディオインターフェイスには挿せば使えるようになります。一方、コンデンサーマイクはファンタム電源搭載の機器を選ぶか別途用意する必要があります。
コンデンサーマイク audio technica / AT4040
聴き比べてもらえればわかるように、ダイナミックマイクはコンデンサーマイクよりもこもってる感じはあります。お値段もだいぶ違うので性能差はだいぶあるようにも思います。
コンデンサーマイクの方がよく聞こえるのはレンジが広いからなのかも知れません。音を拾う部分の大きさも違えば別途電源を必要とするぐらいのものですから同じなわけでもないのですが、少しでも楽してレコーディングするならコンデンサーマイク、すぐにその場で使うならダイナミックマイクでしょうか。
ダイナミックマイクが全然悪いわけでもなくライブハウスで普通に使われているようなものですしスマホで録るよりは全然良い環境でレコーディングできます。なんせ安いので本格的にする第一歩としてはとても良い選択と思います。