久しぶりに記事を書いたので、色々と問題がありそうな感じです。ちょっとおかしそうな表現は見直している最中ですので、だいたいで読んで下さい。
何度もくり返し言いますが、ギターは同じ音が鳴る所がたくさんあります。ましてやコードを押さえる時なんかどこが正解なんて言うことはありません。しかし、ココのが簡単じゃないの?と言う箇所は案外少なくて、今回はそのあたりを説明したいと思います。
例題は桑田佳祐「孤独の太陽」
まずは、曲を知らない人へ。
そして、楽器.me 孤独の太陽から歌詞とコードが見ることができます。これはUFRETでも何でも構いません。
ただ記載してあるコード進行ではギター初心者の場合はとても弾けない!と言うこともあります。EM7って何だよ!と言う声が聞こえて来るような気もします。
そこで、簡易ギターコード移調プログラムというのを作りましたので、これらを利用してどこにカポをつければ良いのかを判別してみて下さい。
上記に上げた楽器.meでもUFRETでもキーの変更はできますのでこれもどれを使っても構いません。
簡易ギターコード移調プログラム用のテキストファイル 孤独の太陽.txt も用意しました。簡易ギターコード移調プログラムを開いてからPCならファイルを直接ドロップしてもよいですし、ドロップエリアをクリックすることでローカルのファイルを読み込めますのでファイルをダウンロードしてご利用下さい((覚えてる範囲で書き出しただけですので間違ってる箇所があるかも知れません。多分あっているとは思うんですが。))。
カポの位置の見つけ方
だいたいの場合は、出てくるコード進行を最初から移調プログラムに入れて最適なカポの位置を探そうとするかと思います。
例えば「♪壊れそうな~(中略)~揺れている」あたりのコード進行を移調プログラムに当てはめてしまうのではないかと。
しかしそれではダメなのです。…ダメと言うのは言い過ぎではありますが、このコード進行を移調プログラムに入れると、簡単そうなC→CM7~の流れを選んで4カポあたりを選んでしまいがちになります。
実を言うと、慣れてくると次第にわかってくるのですが、だいたいG#m7とかC#m7なんてのが出てきて、かつEなんかが出てくれば「あぁ4カポね」ってなるのが普通です。しかし、この曲の場合サビの「♪Silence~真っ白な」の部分がきついと後々わかる部分で、何故キツイかと言えば4カポの場合ならカポがG((Fの形で3フレット))を超えて4フレットに装着されているからなのです。
4カポにした段階ですでにGを押さえる為の3フレットでのFコードフォームができなくなっており、C(B)のコードフォーム((ハイポジション、3フレットバレーのA))で10フレット((カポなしの状態で数えて10フレットの位置))を押さえねばならなくなります。これは慣れている人でも苦痛。
ここらを考慮しなければならないのですが『簡易』と付くプログラムだけに、ここらは自分で何とかする必要があります。
答えとしては至って簡単で、2カポにすればいいだけの話なのです。押してもダメなら引いてみなではないですが、やりにくければやりやすいようにすれば良いただそれだけの事なのです。
この曲の場合、つまりはオリジナルのキーがEで2カポにする事によって1音分の音を落とした((2フレット分カポを移動させているわけだから、ギターの1フレット分は半音なので1音分の音が上がっていることになるから、オリジナルのキーのままで歌うにはコードを1音分下げる必要があり、EはDになる。ミがレになるということだ。もっと言うと、ミとレの間にはミbがあるからミ→ミbで半音、ミb→レでさらに半音。半音+半音=全音(1音分)。こういうことだ。))コード、つまり「D」がカポを2フレットに装着した時のキーになります。OriginalKey:E
capo2 play:Dって感じですね。
機械的に考えると普通に4カポを選んでしまいがちになりますが、それは最適な答えではないと言う事を是非覚えておいて下さい。
これによって、「♪Silence真っ白な空の下」はD→F→G→Gmとコードが変わることがわかると思います。FとかGmがネックになりますが、Cコードフォームで10フレットなんかにするよりはずっとラクちんに押さえられるかと思います。
このように若干、自分で何とかしなければならない簡易コード進行移調プログラムですがうまく利用して下さい。
若干難し気に見えるG#m7-5
さて、次に問題になりそうな部分は「♪若すぎた夏でさえ」でしょうか。
2カポにする事によってBm7はAm7になるので、より簡単になるわけですが、A#m7-5がG#m7-5となっても「なんだよそのコードはっ!」となるかと思います。「難しくなってるじゃん!」と思わせてしまうようなネーミングのコードですが、実はそうでもないのです。ただし、Gを、
0f | 1f | 2f | 3f | 4f | 5f | 6f | 7f |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E | 3 | ||||||
B | |||||||
G | |||||||
D | |||||||
A | 1 | ||||||
E | 2 |
このように押さえてる人はかなり難しいかと思うので次のスタンダードな方法に矯正が必要です。
0f | 1f | 2f | 3f | 4f | 5f | 6f | 7f |
---|---|---|---|---|---|---|---|
E | 4 | ||||||
B | |||||||
G | |||||||
D | |||||||
A | 2 | ||||||
E | 3 |
数字は指です。親指をT、人指し指から小指が1~4と数字を振った時に上のテーブルでは、人指し指・中指・薬指を使うのに対して、矯正する方は中指、薬指、小指でGを押さえます。なぜこうするのかはとてもシンプルで、むしろ前者のやり方でなんで覚えてるし?ぐらいに不思議なんですが、矯正した方は、
- 人指し指がフリーになる
- 人指し指がフリーになるとバレーに移行しやすい
- B7などにも即座に対応できるようになる
- コードを弾きながらメロディーを弾く時に、2弦1フレットのドにアクセスできる
- Cからのコードチェンジを考えた時、中指・薬指をそのまま上げて、小指を1弦3フレットにするだけとシンプルでかつ、人指し指が1弦1フレットならG7にもなり、C→G7→Cなどのコードチェンジが容易になる
- Emからのコードチェンジも薬指を6弦2フレットに持ってきて、1弦3フレットを小指で押さえるだけなどのように、5弦2フレットを軸に応用が効く
など、メリットしかないわけです。もちろん、今回のGmaj7やG#m7-5みたいなコードにも対応できるという点があります。なので、前者の形でGを押さえてる人はこれらのコードを弾く時に結局後者のスタイルになるわけですから最初から後者で覚えておく方が吉なのです。
G#m7-5は色々と押さえ方もありますが、この曲っぽい響きのG#m7-5はその前のGmaj7から中指そのままに薬指1弦2フレット・人差し指3弦1フレット((カポをつけてる2フレットを0フレットとして見てのフレットです))で6弦は弾かない、つまりミュート。こんな感じになります。
コードチェンジの感覚としては中指を軸に薬指を1弦2フレットに動かすことを考えつつ3弦1フレットの人差し指って感じ。左に回転させる感じかと思います。
サビの後半の6thコードとか9thコードは慣れてくるまで無視しても良いかと思います。慣れてくれば押さえるように練習してもいいのですが、とりあえず弾き語りというのは弾き語れてから色々とテクを付け加えていけば良いのです。
また弾けない所は弾いてるふうに見せるのもテクニックの一つです。目立つ所はなるべく正確に弾く方が良いに決まっていますが、まずは正しいテンポとリズムをキープすることに注力して、慣れてきたら正確に弾けるように練習すると言う流れかと思います。
久しぶりの更新は、まぁあんまりたいしたことない内容だったですが、また今後、何かしらの例題が見つかったら掲載していこうかと思います。