ギターを弾き語りする上で、「楽譜が読めなければならない」という事はありませんが読めないよりは読めた方がそりゃお得ですし、読めるに越したことはなありません。基本的なものは小〜中学校で習うはずですが、そのおさらいに。

反復記号

記号 英語表記 日本語表記 解説
リピートマーク repeat mark リピートマーク この記号の間繰り返す。楽曲の冒頭部では左側(リピートマーク)は省略される。3回以上の繰り返しは、その回数指定がある。
カッコ 1st ending,
2nd ending
1番かっこ、
2番かっこ
繰り返すべき小節の末尾部分に違いがあるとき用いる。
1番かっこでリピートマークの冒頭へ戻り2回目は1番かっこを飛ばして2番かっこへ進む。3番かっこも同様。
ダカーポ da capo ダ・カーポ 曲の頭に戻る。
ダルセーニョ dal segno ダル・セーニョ セーニョ・マーク(セーニョ)に戻る。
コーダ・マーク Coda mark コーダ・マーク 左の繰り返し記号のついた部分を一通り進行した後、(コーダマーク)からこのコーダ・マークに飛ぶ。
リハーサルマーク rehaesal mark リハーサル・マーク 楽曲の段落部分につりつけられ、リハーサル等で便利なように記された記号。特に、小節数で記されることもある。

省略記号

記号 読み方 解説
シーミレ シーミレ ”同様に”の意。必ずしもまったく同じように演奏する必要はなく、演奏者にある程度ゆだねられる。アルペジオやパーカッションなどによく用いられる。
タセット タセット 比較的長い休みの時に用いられる。
"1×tacet"の時は"1回休み"という意味である。また"1×only"という表記も併用することがあるが、これは"1回だけ演奏する"という意味である。
オクターブ記号 オクターブ記号 それぞれ1オクターブ高く、1オクターブ低く、演奏するという意味。”bassa”は”Low”と表記されることもある。また8が16になると2オクターブという意味になる。

なお、同じ和音が連続する場合(特にギター・キーボードなど)、わずらわしさを解消するために下記のように省略形のリズム譜で表します。この時、斜線はその直前に記された和音と同じヴォイシング((コードの構成音の重ね方のこと))で、そのリズム譜の音長で演奏します。

省略記号

このように同じ音の繰り返しは省略されます。

速度記号

記号 英語表記 日本語表記 解説
速度記号 -- 速度表示 通常、曲の冒頭部に記されるが、曲の途中で速度の変化がある場合は、その個所でも記す。その曲の基本となる音符(この場合は4分音符)が一分間に何回刻まれる速さか(この場合は120回)で記す。
リタルダンド ritardando リタルダンド だんだんゆっくり。
アチェレランド accelerando アッチェレランド だんだん速く。
ア・テンポ a tempo ア・テンポ もとの速さで。
ルバート rubato ルバート 自由なテンポで。
フェルマータ fermata フェルマータ 音を伸ばす。休符に付いている場合は、適当な長さで休む。

その他記号

記号 英語表記 日本語表記 解説
バウンス記号 -- バウンス記号 曲の冒頭部で示され、音符を弾ませて演奏することを意味する。それぞれ8部音符、16部音符を3連符またはそれに近いノリで演奏する。
フィル・イン fill in フィル・イン メロディ・ラインの空白部を装飾する即興演奏。俗に"オカズ"と呼ばれる。
カデンツァ cadenza カデンツァ 主に曲のエンディングで演奏される無伴奏のソロ。
ブレイク break ブレイク メロディーやリズムを一時的に中止してできた空白部分。
リピート・アンド・フェードアウト repeat and fade out リピート・アンド・フェードアウト 曲のエンディングで、リピート・マークの中を数回繰り返しつつフェードアウト(だんだん小さくして消える)すること。繰り返さない場合は単に”F.O.”と記される。
< > -- -- ギターやキーボード・パーカッションなどで<>内に音色名やエフェクト名を記す。たとえば、<Distortion>、<Natural Tone>、<Strings>、<Brass>、<Conga>等。