五線内の音を4つだけまず覚えてみる

五線をすぐ見て読めるようになるには、五線上でも五線内でもいいので4つだけひとまず覚えてみると良いかと思います。お勧めは図のPtn.1五線内4つの音、ファ・ラ・ド・ミです。これを覚えれば覚えた音の上下が何の音であるかすぐにわかるはず。

ptn.1 更に図のPtn.1で小節の区切りより左側は見てすぐに、どの音が重なっているのかわかりにくいですが、右側は離れているからわかりやすく見えると思います。
目的としては、左側の様に上下に和音として重なっている部分をすぐに読み取れるようにする事です。
メロディーを弾くにしても単音ならある程度、目で音符を追えると思いますが、これが複数になると読むのも押さえるのも難しくなっていきます。
基準となる部分を覚えておくことで、それらの上下が何の音になるかを素早く理解できるように特訓していきましょう。

更に外に拡張して覚えていく

ptn.2 Ptn.2の赤い部分が何であるのかは、間にあるドがすぐにわかれば、ビジュアル的に左からレ・(ド)・シと理解できる様になるでしょう。で、このあたりを理解できたら、少し拡張して覚えていきます。
五線のすぐ上の線の外はソ、五線の下の線の外はレなど。
五線の更に外に一つ線を引くと、ソの上はラだと理解できますが、ソの上がラだと言う認識よりもラと言う事をビジュアル的に覚えた方が良いかもしれません。
また五線の下の線の更に下に線を引けばドである事がわかります((このドは誰でも読めそうな気がするが、結構重要))。
ここまで読めたらだいたいは読めると思います。しかし、実際に必要な所はここではなくて、以下Ptn.3のようにこれよりも上の部分であったり、下の部分であったりするのです。

より高い音と低い音も覚える

さて図のPtn.3とPtn.4を見て下さい。小節で区切った左と右は同じ音です。五線内に記述された音符ならある程度すぐに理解できると思いますが、Ptn.3、Ptn.4共に区切り線の左側のように記入されていると、非常に読みにくいと思います。

最初に五線内の4つの音をまず覚えていこうと書きましたが、どうやら五線の外になると、線上の音を覚えると効率が良さそうにも思います。
例えばPtn.3の左からオクターブ高いシ・レ・ミ・ドとなっていますが、最初のシは五線のすぐ上の線の一つ上に記入されています。と言うことは最初に線上にかかれる音はラと言う事が理解できると思います。
更にもう一つ上に線を引くとそこはドの位置になり、更にもうひとつ線を引くとこそはミの位置になります。スペースの関係上もありますが、たいていこのあたりまで覚えておくと、もしこれ以上高い音が出てくる場合はオクターブ記号(8va.)が記入されるようになるとも思います。

しかしそうでない場合もあるためできるなら後2つ分、ソとシあたりまで問題ないように読めるようになるとより良いと思います。
ただ、ギターソロ(リード)を目的としない人の場合、つまり、弾き語りがしたい人にとってはPtn.3の様に高い音は問題ではありません。

カーターファミリーピッキング(ピッキングストローク)をする際、ベース音でおかず(フィルイン)などを入れる時に、コードのベース音を押さえるため…と色々な理由もあって、どちらかと言うとPtn.4のように、五線の下に来る低い音を覚える方が大切だったりすると思います。

6弦をDチューニングしていない限り覚える音は低いミまでで良いので、覚える数は少なくて済みそうです((→6弦の開放音がミであるため。それ以上低い音はチューニングを変えないと出ないのが理由です))。

五線の下に来る低い音の方も、高い音の方と同じように、線上の音を覚えると良いようにも思います。そうするとドより低い線上の音は、スタンダードチューニングならラ・ファのみ。ド・ラ・ファさえ覚えておけば、後はその間に何が来るかをビジュアル的に理解すれば良いだけです。