ギターを使用する場合の楽譜にはギター譜とTAB譜との2種類があるかと思います。TAB譜は押さえるべき箇所がビジュアル的にわかるので大変便利です。しかしながら過信するのは禁物です。もしかするとその音符の流れならもっと簡単に弾ける方法があるかもしれないからなのです。

ギターは同じ音が鳴る箇所がいくつかあります。例えばド→レと言う音符があったとして、あるTAB譜では2弦1フレット→同3フレットと記載してあるけれども、違うTAB譜では3弦5フレット→同7フレットとあるかもしれません。
ド→レだけで考えればどちらも同じ音なので問題はありませんがその後に続く音によっては弾きやすさが変わってくる事もあるわけです。なのでTAB譜は目安にするのは良いのですが過信してはいけません。

そこで、まずはTAB譜に頼らずにギター譜が読めるようになるのが肝心です。そうすれば自分の解釈の中で自分が一番やりやすいポジションが見つかるはずです。
しかしTAB譜にしてもギター譜にしても時折ですが間違っている箇所もあるのです。ですから、CDなりの音源をよく聞いて楽譜と原曲を見比べるところから始めるのがよいだろうと思います。

見比べた上で問題がないようであれば、原曲を聴きながら楽譜を何度も目で追ってください。原曲はギター以外にもベースやキーボード等の音も混じっているのでなかなかギターだけを聞き出すのは難しいかもしれません。しかし楽譜があれば次第にどの音がギターであるのか、またどの演奏がギターのものであるのかが理解できるようになるでしょう。音楽をするのですから耳を鍛えるのは非常に大切です。

楽譜には様々な記号が使われています。前述したように原曲と楽譜を見比べる事で、その楽譜がどのように進行しているのかを見つけるのが大切です。そうすると、楽譜上の記号の意味がわからなくても楽譜の作りがわかってきて読めるようになっていきます。

省略記号や反復記号はちょっとわかりにくいかもしれません。原曲と聞き比べることでやはり理解できるようになってきたりするのです。