ギターはコードをダウンストロークで弾くだけでも十分に伴奏することができます。しかしそれは伴奏をしているだけであって、音楽を奏でるという意味ではいまひとつもの足りません。
ギターには様々なテクニックがありますが、初心者が最初に覚えるテクニックは4つ。まず、この4つを覚えるとだいたいの音楽に応用できます。その後は時と場合によってケースバイケースでテクニックを選択したり、また複合させてみたり、更にはオリジナルなテクニックを駆使して自分なりの解釈で演奏すればよいのです。
それが、「ハンマリングオン」、「プリングオフ」、「スライド(グリッサンド)」、「ミュート」だ。
この動画は音声のみです。ハンマーリングオン、プリングオフ、スリーフィンガーの解説を長渕剛本人が行っています。全編が聞きたい人は、アルバム「時代は僕らに雨を降らしてる」の初回限定盤に付録でついていたソノシート((ペラペラのプラスチックみたいので作られたレコード))に長渕剛流ギター講座というのがありました。今は入手できるのでしょうか?
ここでは、だいたい弾けたらそれでいいぐらいの感じで、気軽に「こういう感じか?」と手探りながら試してもらいたいと思います。
特に頻繁に使用するのはミュートです。ミュートには弾く方の手とコードを押さえる方の手のどちらでも行います。不必要な音を出さないと言うことは非常に大切で、これを意識せずにして弾くと自分では上手く弾けているつもりでも聞いている人はそうは思ってもらえません。
弾く方の手では手の平の小指側、側面あたりを使用してストロークしながら、あるいはコードを弾きながら弦をミュートしたり、音を短く切るためにハーフミュートと言う手法でも使用したりします。どんな場合でも使用するテクニックなので是非とも覚えたいものです。
ハンマーリングやプリングなどは、伴奏を飾る為のテクニックです。変化をつけるテクニックと言っても良いかもしれません。連続してハンマーリングとプリングを行うと、ひとつのフレーズの中により多くの情報が取り込まれて実際はたいしたことをしていないのにもかかわらず、聞いている人はまるで凄いことをしているように思えたりするものです。
この様なテクニック等にスライドなどが混じるとより多岐にわたる印象を聞いている人に与えます。
奏法に関して
ギターにはいくつかの弾き方があります。しかし、こうあるべきだというような固定観念は特にありません。結果として譜面通りに弾けていれば、どの指でどの弦を弾こうが、どの弦を押さえようが良いわけです。しかし常に考えておいてほしい事は、次の動作に繋げるのにどうしておくかという準備です。
とにかく重要なことは全体を通してアクセントとリズムです。テンポも重要ですが、それは誰かと合わせて伴奏したりする場合の話で、個人で弾く場合は好きなようにすればよいのです。ただし、正しく弾けるようになることも重要です。初心者の間はあまり伴奏を崩さずに、なるべく正しいと思われる手法を用いてください。